田舎の赤い看板で通じることも多い「マルフク」ですが、現在はどうなっているのでしょうか?詳しく調べてきました。
そもそも「マルフク」って何の会社?
「マルフク」は出資法附則第15項で定義される電話担保金融業者の最大手でした。大阪府で創業され、電話加入権を担保に金銭を融資していました。
電話加入権は、固定電話回線を引く権利で、かつてはこの電話加入権がなければ自宅に電話回線が引けませんでした。なので電話加入権自体にも売値がつき、マルフクはこの電話加入権の販売もしていました。
だからマルフクの看板には「電話の販売・金融」という文言が添えられていることも多いんだ。
1996年までは電話加入権は5万円前後で売買されており、電話担保金融の場合、電話加入権一つあたり10万円前後の融資となったようです。年利で考えるとかなりの暴利な気もしますが、法律で特例として許されていました。
電話加入権を担保にするので質料を支払えない場合は電話加入権を差し押さえられ、電話が使えなくなります。
当然スマホのような携帯電話回線やインターネットを経由したSNSは当時存在しなかったため、固定電話回線を使えなくなると家族や友人とコミュニケーションを取る手段がなくなるので大変です。
だからこそ重要視され売値がつき、電話担保金融を使った人は質料を払うのに躍起になったわけですね。
マルフクは最盛期の90年代には日曜午後9時台のテレビ番組や選挙特番のスポンサーもしており、有名な金融業者でした。マルフクに続く電話担保業者もたくさんあった時代がありました。
「マルフク」の現在は?
マルフクは2002年にアメリカの消費者金融会社に大半の事業を譲渡、2005年には貸金業部門を「マルフククレジット」へ承継し、その「マルフククレジット」は「マルフク」となりました。
マルフクの会社自体は、最終的に「ヴィラージュ・キャピタル」へ商号を変更し、現在も大阪府岸和田市に所在していますが、どのような事業を展開しているかまではつかめませんでした。
マルフク(旧マルフククレジット)は2009年には大阪府公安委員会の貸金業登録を廃止しています。
「マルフク」は現在も使える?
マルフクはすでに電話担保金融から撤退していますので、電話担保で融資は不可能です。かつては電話担保金融は出資法の特例で認められていましたが、現在は特例自体が廃止され、マルフクを含む電話担保金融業者の大半は撤退したと思われます。またマルフクは貸金業登録も廃止しているので、融資を受けることもできません。
マルフクからお金を借りるということはできなくなったと言える。
なぜ「マルフク」の赤い看板だけが現在も民家に?
マルフクは事業としてはすでに撤退しているのになぜマルフクの赤い看板だけが残っているのか疑問でした。
マルフクの看板が今も民家にあるということは今もマルフクから看板料をもらって看板の掲示を続けているのかとも思いました。
しかし、これと言って現在も看板料をもらっているという報告はなく、父親や祖父の代で看板料をもらって看板を掲げているといった報告ばかりでした。
オフィシャルな情報はありませんが、数々の報告からわかることとしては今は看板料が支払われていないという事実です。勝手に剥がしても問題ないという見解でした。
マルフクの赤い看板が現在も残る理由は剥がすのが面倒だから、当時の名残をそのまま残しておきたいから、ということではないでしょうかね。
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