クレジットカードを現金化するとクレジットカードの利用明細上ではどのような内容が記載されるのでしょうか。それによってカード会社にクレジットカード現金化がバレてしまうのは不安ですよね。
そこで今回解説するのが、カード利用明細上での「現金化」の表示のされ方です。
クレジットカード現金化ではいかなる方法であっても一度は「決済」する必要はあるので、必ず利用明細上に記録が残ります。問題はその「記録の残り方」なのです。
この記事では明細上に記載されるリスクとその回避方法まで解説しますので、現金化で資金を準備しようとしている方は必見ですよ。それでは解説していきます。
クレジットカード現金化をすると明細上ではどうなる?
クレジットカード現金化は大きく分けて2つの方法があります。自力で現金化する方法と現金化業者の現金化サービスを利用する方法の2つです。詳しい方法については下記の記事でご確認ください。
それぞれの方法で明細にどのように反映されるのか、考えていきます。
現金化時の明細:『自力でクレジットカード現金化』
自力でクレジットカードのショッピング枠を現金化するためにはカード決済で購入した商品をリサイクルショップやメルカリなどで換金する必要があります。
そのため、利用明細上に残る取引は「購入した商品の店舗名」となります。
例えば、Amazon上でカード決済で現金化用の商品を購入した場合は以下のような記録が残るでしょう。
ご利用日 | ご利用者 | ご利用店舗 | ご利用金額 |
20/09/23 | 本人様 | アマゾンマーケットプレイ | 50,000円 |
Amazonではハイブランドの財布やバッグなどの人気アイテムを購入することになるでしょう。
また、金券ショップで換金することで現金化に利用できる「新幹線回数券」をJRの各駅でカード決済した場合は以下のように表示されるでしょう。
ご利用日 | ご利用者 | ご利用店舗 | ご利用金額 |
20/09/23 | 本人様 | JRヒガシニホン | 83,640円 |
上記は東京ー新大阪間の指定席回数券を購入した場合の表示例です。
メルカリで現金化用の商品を安く仕入れた場合は明細上で以下のように表示されるでしょう。
ご利用日 | ご利用者 | ご利用店舗 | ご利用金額 |
20/09/23 | 本人様 | メルカリ | 100,000円 |
とにかく、個人で現金化する場合は通常の買い物と何ら変わりません。ただし「ご利用金額」の欄を見て分かるとおり、非常に高額となっています。
後に解説しますが、一見普通の取引に見えても、現金化目的でカードを利用するとこのように「いつもと違う金額の取引」が目立ちます。このことはよく覚えておいてください。
個人での現金化にフォーカスした記事はこちらだ。自力で現金化したい方は必見だゾ!
現金化時の明細:『クレジットカード現金化業者(現金化サービス)を利用』
クレジットカード現金化を自分でするのが面倒な方は『クレジットカード現金化サービス』といった現金化業者のサービスを使うこともあります。
この現金化サービスはネットや店頭で現金化の手続きをして、カード決済で購入した商品の即時買取依頼により、その場でショッピング枠を換金するという現金化特化型のサービスです。
消費者金融のように利用条件や審査がないのでどうしても借金できない方が利用する方法ダ。
現金化業者から利用明細・請求書は発行されることはないので家族に心配されることもないね。
この現金化サービスを利用する場合、どのような履歴が残るのでしょうか。現金化サービスを利用する場合、「買取式」「キャッシュバック式」で明細の表示のされ方が異なるのでそれぞれ紹介します。
買取式の場合
買取式の場合、多くの場合は「おつかい」を頼まれ、業者に指定された商品を購入しに行きます。指定される商品は新幹線回数券や家電など高価な品が多いです。購入する店舗は指定されません。
後はカード決済で購入できた商品を業者が買取り、現金が手渡されます。
そのため、「おつかい」型の場合、利用明細上では『自力でクレジットカード現金化』とほぼ変わりません。
明細上には購入に利用した駅のみどりの窓口や家電量販店の店舗名などが記載されると思う。
キャッシュバック式の場合
キャッシュバック式の場合、大半は「店頭購入」型となります。業者が「店舗」で販売する商品を選んでカード決済し、業者が高額な現金キャッシュバックを付与することで現金化します。
店頭購入型の場合、業者側にクレジットカードを切ることになります。
しかし、現金化業者は諸事情により「決済代行業者」を利用しているケースが多く、明細上では以下のような表記が見られるでしょう。
ご利用日 | ご利用者 | ご利用店舗 | ご利用金額 |
20/09/23 | 本人様 | 〇×△決済代行業者 | 50,000円 |
50,000円を現金化する場合です。このように現金化業者が提携している決済代行業者の会社名が記載されることが多いですね。または、以下のように明細上に電話番号だけが記載されるケースもあります。
ご利用日 | ご利用者 | ご利用店舗 | ご利用金額 |
20/09/23 | 本人様 | 0570-***-*** | 50,000円 |
こちらも決済代行業者の電話番号となります。
自力で現金化する場合や買取式の場合とは明細上に記載されている事項が異なっているな。
または、海外の決済代行業者などと契約しているために、明細上で以下のように表示されることもあるでしょう。
ご利用日 | ご利用者 | ご利用店舗 | ご利用金額 |
20/09/23 | 本人様 | 海外利用 | 50,000円 |
このように、キャッシュバック式で、とりわけ業者が販売する商品をカード決済購入する「店頭購入型」の場合、明細上ではどこで商品を購入したか分かりにくい形となっています。
実はこのようにどこで商品を購入したか分かりにくい形には「メリット」がある。ゆえに、現金化サービスの中でも「キャッシュバック式」での現金化が人気だな。
どうしても業者を使いたくない場合は以下の記事をチェックしてね。
明細上でクレジットカード現金化が発覚すると『利用停止』に
クレジットカード現金化行為は禁止行為となっています。そのため、利用明細(利用履歴)上で不審な取引があった場合、カードを止められてしまう可能性があるのです。
利用明細からカード利用停止になるワケ
現金化行為はカード会員規約上の禁止行為に該当しています。
カード会社は利用履歴の監視を行っているので、カード会員の「不正利用」を検知した時点でクレジットカードの利用を止めます。
しかしながら、どうやって現金化を検知しているのか。
ただし、利用明細上で分かることは「商品を購入した」という事実のみであり、その商品を換金した(現金化に利用した)という事実までは確認できません。
本来であれば、その事実が確認できるまでカードを止めることはできないはずですよね。
つまり、「カード会社に現金化とみなされた」という場合、あくまでカード会社の「推測」に過ぎず、実際は「現金化に利用しそうな商品」を購入して現金化と断定しているに過ぎません。
カード会社の誤った判断でカードを止められてしまうこともあるというわけだな。
現金化に利用しそうな商品には、新幹線回数券、ブランドアイテム、その他金券類などが含まれるよ。
自力で行う場合や買取式では、そのような商品を購入することが多いので中が必要だね、
どうやってカード会社に現金化が「バレる」のか
通常、クレジットカードを利用した場合、店舗(カード会社加盟店)からは以下のような情報がカード会社に送られてきます。
- カード会員の基礎的情報
- 購入日時
- 購入金額
- 加盟店の基礎的情報
- 加盟店の業種
- 加盟店の所在地
こういった情報が加盟店から送られてくるので、カード会社は現金化と疑わしき取引がないかチェックします。
ただし、1つの取引だけみても現金化とは判断しにくいので、複数の取引を確認し「換金率の高い商品の連続購入」や「高価で同一の商品の連続購入」など不自然な利用履歴の有無を確認します。
しかしながら、上記の加盟店から送られてくる情報を見て分かるとおり、カード会社はカード会員が購入した商品を知ることはできません。
不可能ではないと思うが、そのようなデータまで集めるとデータの量が膨大となってしまい、処理しきれないとされている。
そのため、カード会社が知りうるのは購入した加盟店の情報や頻度、利用金額くらいなのです。
ゆえに、利用明細(利用履歴)上で「換金性の高い商品が売られている加盟店の連続利用」や「同一店舗で繰り返し高額な金額を利用」している場合など「反復」してカードを利用する行為が怪しまれやすいとされています。
明細がカード会社に疑われた?疑われにくいクレジットカード現金化方法
クレジットカード現金化は明細からカード会社にバレることがほとんどです。バレにくい現金化の方法を常に考えておく必要があります。
カード現金化を疑われにくい現金化のアイディア
以下のような手順・ルールで現金化を行うことである程度カードを止められにくくはなるでしょう。
- STEP1商品選び現金化のための商品を選ぶ。(注意)カードを止められにくくするためには、換金性の高い商品の購入はなるべく避けたいところ。新幹線回数券の購入は1ヵ月に1度1セットまでにして、毎度型が異なるブランドアイテムや家電商品を選んで購入する
- STEP2商品のクレジットカード購入クレジットカードのショッピング枠決済で商品を購入する。(注意)換金性の高い商品は連続で購入しない。一度マイページにログインし、利用明細を確認しておき、連続購入にならないか確認する
- STEP3商品を換金して現金化完了カード決済で購入した商品を換金することで現金化は完了
このように「換金性の高い商品の連続購入を避けること」を意識することで、カードの利用停止リスクを小さくしています。現金化など疑われる余地のないクリアな明細を目指しましょう。
カード会社に「不審な明細」と疑われた時の対処方法
カード会社が現金化行為を検知した場合、カード会社から「購入意図の確認」の連絡がかかってくることがあります。
利用履歴だけではカード現金化と断定できないケースもありますので、購入意図の確認をすることで現金化ではないか見極めようとしているわけですね。
先ほど説明した通り、カード会社は商品の詳細や商品が換金された所まで追うことはできない。きちんと購入意図を説明できれば疑いを晴らすこともできるゾ。
カード会社から電話がかかってきても「会社に購入を頼まれた」「イベントに利用する分を準備した」など真っ当な購入意図がある場合はそれをすぐに説明しましょう。
そのような意図がない場合でも、上記のような理由を用意しておき「(現金化を疑われるわけもない)正当な購入であった」と証明できるようにしておきます。
また、「クレジットカード現金化が疑われやすいカードの利用方法」を避けておけば現金化をさらに疑われにくくすることができるでしょう。詳しくは以下の記事をご覧ください。
『現金化サービス』を利用すれば明細上から現金化を判断されにくい
クレジットカード現金化業者の「店頭(ネット)購入型」を利用すると、大半は現金化業者の現金化サービス上で、商品をカード決済する流れとなります。
カード会社は決済代行業者のカード決済サービスを導入しているので明細にも代行業者の名前しか残りません。
そのため、商品の連続購入など不審な利用を検知されにくくなり、カードを止められにくくなります。
このように止められにくくなる現金化の方法「現金化業者の現金化サービス」もあるんだ。
明細で家族や会社に現金化を疑われる?
これに関してはありえません。
カードの利用明細を偶然にも家族に見られてしまい、多額な金銭の現金化を疑われたり、カードの現金化を疑われることもあると思うかも知れません。
しかしながら、明細上では現金化を行っても商品を購入した店舗や決済代行業者の業者名が残るのみです。カード会社がそうであるように、そこから現金化を推測するのは相当難しいことでしょう。
ただし、高額な金額を利用している場合、その用途の説明を求められるケースは考えられます。やはり購入意図は事前に用意しておいた方が良さそうですね。
少なくとも、家族や会社に明細を見られた所で、いきなり現金化がバレる心配はありませんのでご安心ください。
まとめ
クレジットカード現金化をした際に明細に表示されるのは、
- 商品を購入した店舗
- 決済代行業者の業者名(または電話番号)
のどちらか一方です。
「現金化」などと記載されることはありませんので、ご安心ください。
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